2015年4月10日金曜日

死者からのメッセージは古いバイオリン

今日も不思議なお話をお一つ。私には、霊感と言えるほどのものはありませんが時折死者からのメッセージを夢という形で受け取ることがあります。今回のメッセンジャーは、バイオリン。

10年程前、私にも古美術に興味がある時期がありました。『なんでも鑑定団』などのテレビの影響も大いにあったと思います。(笑)しかし、「素人あるある」で初めて購入したリトグラフは大いにぼられました。今でも苦い思い出です。そんなアイテムの中にバイオリンもあります。当然お小遣いの範疇での購入価格。決して高いものではありません。それは、バイオリンの装飾ともいえるパーフリングが手書きだと言えば解る人には解ります。さてこのバイオリン、今回娘に使わせようと倉庫から出すことになりました。本当は娘に合ったもを購入しようと色々検討していました。友人たちの話も参考にしてみたり、主人の意見を聞いてみたりと。しかし、何せどれもこれも高い。日々の練習時間を見るからには、娘に高価すぎるバイオリンはまさに豚に真珠。そして主人の反対をよそに、私の独断でこのバイオリンを使わせることに。昔から手先が器用だった私はバイオリンの最低限の調整も自分で出来ちゃいます。娘の好みの音を出す弦に張替え、駒を調整して、あご当ても娘のフェイスラインに合ったものにカスタマイズ。調弦もばっちりして、家族から文句が出ないレベルにまで完成。(笑)そして、音を出すと!!!これがとてもいい。テンション上がったところで、無理やり娘に何曲かひかせて動画をとってまた音のチェック。

一通りの作業を通して、私自身もこのバイオリンに愛着を感じたそんな夜のことです。
いつものように夢を見ました。白髪の老人が、栗色の髪をした17歳前後の青年に話しているのです。「このバイオリンを使いなさい。とても大切に弾いてきたバイオリンだから孫のお前にも使って欲しい」と。しかし、その青年は「バイオリンを弾いている余裕なんてないよ」と言ってどこかに出かけていきます。そこで目が覚めました。夢でみたバイオリンは、まさに我が家にあるバイオリンです。始めの所有者は、白人男性だったようですね。

このバイオリン、制作は1900年前後のイタリア。そして1915年前後ににアメリカに渡ってきたようです。その頃のアメリカと言えば第一次世界大戦や世界大恐慌の真っただ中。そんな歴史を考えると、あの夢のワンシーンも理解できるような気がしました。今の日本は、バイオリンを楽しめる平和な環境にあります。過去の所有者達の思いに負けないぐらい、娘がこのバイオリンを楽しみながら響かせてくれることを願うばかります。しかし、今回初めて白人の方が登場する夢をみたのですが、面白いことに話してる音は外国語なのに頭には日本語で入ってくるという不思議な経験をしました。

このブログを書いてる最中に誰もいない部屋からバイオリンの音が・・・???
このバイオリン演奏動画が勝手に再生されているようです。曲は、バッハ。スマホ動画が、誰もいない部屋で勝手に流れることなんてあるんでしょうかね?それもなぜこの曲の動画なのか・・・あのおじい様がバッハの曲が好きな方だったのかもしれませんね。モダンバイオリンと夢を通して、遠いヨーロッパやアメリカのたどった100年の歴史を思い起こすことが出来ました。古物には、それらがたどった長い年月が染みついています。何ものにも代えがたい時というものを共有していると思うと本当に感慨深いですね。

しかし、みなさん気を付けてください。怨念のこもった古物も世の中には出回っていますから・・・